夏が近づいてきましたね。
これからの季節は、藍の葉の成長期です。
藍染結の杜で育てているタデ藍も、すくすくと育っています。
今回は夏限定の魅力的な技法である「藍の生葉染め」についてご紹介します。
藍染めには大きく分けて2つの方法があります。
「藍建て」と「生葉染め」です。一般的に「藍染め」と聞くと、深い青色や紺色に染まった布を思い浮かべる方が多いと思いますが、それは「藍建て」による染色です。
藍建ては、藍の葉を発酵させる方法です。
もう一つの方法が「生葉染め」です。
生葉染めの特徴は、明るく鮮やかなスカイブルーの色合いが染まることです。
また、誰でも手軽に楽しむことができるのも魅力の1つです。
ハンカチ1枚ならたった30分で染色体験ができますし、特別な道具や材料は必要ありません。
家庭にあるもので楽しむことができ、準備には時間や費用もかかりません。
必要なのは藍の葉、水、塩の3つだけです。環境にも負荷のかからない方法と言えるでしょう。
■生葉染めのプロセスをご紹介します。
(1)藍の葉を収穫する。茎は染まらないので、葉っぱだけをちぎります。染めたい布の5倍の重さが必要です。
(2)収穫した葉、水、塩をボールに入れてよく揉みます。しばらくすると泡立ってくるので、布を入れて10分ほど揉みます。布はシルクがよく染まります。
(3)辛抱強く布を揉んでいると、ゆっくりと緑色からスカイブルー色に変わるのが分かります。スカイブルーになってきたら、水洗いして完成です。
藍染結の杜では、藍建てや生葉染めを通じて、自然とのつながりや心の豊かさを感じることができる場づくりをしています。
ぜひ、藍の魅力を実際に体験してみてくださいね!