2023.12.14

藍の豆知識

藍の豆知識#14 冬の藍染めにピッタリ!「雪花絞り」の作り方

 北海道は冬の寒さと雪景色が美しい季節になりました。
 今回は、技法名に「雪」が入っている「雪花絞り」の模様の意味や、作り方の手順・ポイントについてをご紹介します。

雪花絞り

●雪花絞りとは?
「雪花絞り」は、生地を三角に折りたたんで、その三角形の底辺や角を染料に浸けて染めた生地の名前です。
 染め終えた後に生地を広げると、美しい雪の結晶のような花模様が現れることから、「雪花」と名付けられました。
 有松を中心に発展した「絞り染め」の一種であり、雪花模様の絞り染めで、「雪花絞り」と呼ばれるようになりました。

●雪花絞りの魅力とは?
 三角形の大きさ、形、染料を浸ける深さや時間を変えることで、さまざまな形の雪花模様を染めることができます。
 まるで万華鏡のように一期一会の柄に出会える、そこが雪花絞りの魅力のひとつだと思います。

●雪花絞りの作り方

1:生地を折りたたむ
 ここでは手ぬぐいの使用します。まずは、山折り、谷折りを交互に繰り返して生地を折りたたみます。
 これを「じゃばら折り」と呼びます。

雪花絞り、生地を折りたたむ-1

次に、生地を三角形に折りたたんでいきます。この際にも、山折り、谷折りを交互に繰り返して折りたたみます。

雪花絞り、生地を山折り-1

雪花絞り、生地を山折り-2

2:生地を固定する
 生地を三角形に折りたたみ終えたら、次にその生地を輪ゴムで形が崩れないように固定します。
 輪ゴムではなく、板で挟む方法もあります。

雪花絞り、生地を固定する

3:染色
 生地を染色します。
 ここでは藍染めしますが、その他の染料でもOKです。

雪花絞り、染める

4: 水洗い
 染色が終わったら、余分な染料を水でしっかり洗い流します。

5:広げて完成
 広げると美しい雪花模様が現れました!
 藍染めの場合は酢水で色止めをしてから使うと模様が長持ちします。

雪花絞り、広げて完成

いかがでしたでしょうか?
雪花の繊細な模様は、儚さと美しさを同時に表現してくれます。
寒さが身に染みる冬を美しく感じられる雪花絞り。
ぜひ、この素敵な伝統技術に触れて、自分の手で作ってみてはいかがでしょうか。
寒い冬も楽しめますように。

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