藍の葉を原料にして、美しい青が染まる「藍染め」。
藍染めの方法には、大きく2つの方法があります。
藍の生葉を使う「生葉(なまば)染め」と、藍の草を発酵させて使う「藍建て(あいだて)」です。
「生葉染め」で染めた布。淡いスカイブルーになるのが特徴です。
シルクによく染まります。
「藍建て」で染めた布。深い青色が特徴です。
綿、麻、絹、など、いろいろな生地に染まります。
どちらも青色が染まるという点では同じですが、生葉染めでは淡いスカイブルー色などに染まり、藍建てでは深い青色が染まります。
色の違いだけではなく、染まりやすい繊維にも違いがあります。
生葉染めは、絹がよく染まり、木綿や麻は染まりにくいですが、藍建ての場合は、絹、木綿、麻など、天然繊維であればどれもよく染まります。
「藍建て」で染めたさまざまな生地の洋服たち。生地によって美しい青の濃淡が生まれます。
藍の葉っぱには、インディカンという物質が含まれていて、それを酵素を反応させてインディゴ(青色素)に変化させることで、藍染めをすることができるのです。
このコラムでは、藍にまつわる豆知識を連載しています。
「葉っぱから藍色が染まる仕組み」についても、次回のコラムでお伝えしていきます♪
美瑛町の藍畑。葉っぱを収穫している様子。
藍染結の杜で、ぜひ藍の不思議を体験しに来てくださいね!